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3月定例市議会代表質問で日本共産党市議団(庄子春治議員団長)は、ごみ処理広域化がごみ減量にはつながらないこと。施設整備候補地の選考にあたって地元住民と契約した「覚書」の分散立地を考慮項目に入れて検討すべきと強く求めました。
昨年の6月議会で伊藤環境部長は、広域化により資源化が進むとして、岩手県沿岸南部の資源化率が、平成23年度25・0%から25年度32.3%へと年々上昇していると紹介しました。
沿岸南部は、燃やした後に出るスラグ・メタルの比率が12.4%(26年度)で、盛岡紫波環境施設組合の6.2%に比べても高い結果です。
庄子議員団長は、沿岸南部での資源化率が高いのは、分別を徹底せず燃やしてスラグを大量に生成した結果で、即ごみ減量・資源化にはつながらない。めざすべきは、分別の徹底による減量と資源化であり大型化がそれに資するのかと市長の見解を質しました。
谷藤市長は、現クリーンセンターの「覚書」が分散立地型を原則としているが、広域化基本構想と方向性が異なってる。今後とも、関係住民と協議する。
また、ごみ処理広域化は既存の焼却施設の老朽化に併せて、ブロック全体の環境負荷や経済性、少子高齢化による人口減少を考えて1施設集約による広域化を進めていると答えました。
焼却炉の候補地検討委員会は、2月の検討委員会で466カ所を選び6月までには40カ所に絞り込む予定です。
庄子議員団長は、絞り込みにあたって松園・上米内地域各町内と交わした「覚書」が考慮項目に入っていないのはなぜかと質しました。
市長は、「覚書」を交わした後に国が広域化方針に切り替えた。「覚書」の契約時と情勢が変わったと答えましたが、庄子議員は、「覚書」は運転期間を見越したもので候補地の検討では何よりも先に考慮すべきではないのかと質しました。
伊藤環境部長は、検討委員会はそれぞれの立場で先入観なしに真っ白な状態で全市的な判断をして検討している。現在は地図上での協議で今後は必要になってくる。今の時点では考えていないなど、とんでもない答弁です。
先入観を持たず真っ白な対応とは公平な判断なのでしょうか。市当局は守らないこともありうると最初から言っているのと同じです。
住民との約束は脇において公平な判断はあり得ません。 地域住民と交わした「覚書」に対する姿勢が問われています。
写真:今朝は寒いはずです。うっすらと雪が積もった四十四田ダム周辺の散策路
2月23日から3月25日までの日程で3月定例議会が始まりました。
日本共産党市議団は、29日の庄子春治市議団長の代表質問から3月6日の神部伸也議員まで5人全員が一般質問を行いました。
私は、3月4日登壇。放課後児童クラブ、成年後見制度の拡充、再生可能エネルギーの利活用、ごみ減量について質問しました。
放課後児童クラブでは、「子ども・子育て支援新制度」による放課後児童クラブの位置づけと事業促進に対する市長の決意と新1年生が希望するクラブに全員入所できるように対策の強化を求めました。
市長は、核家族や共働き家庭が増加する中で、放課後の児童を支える安心・安全な場所として放課後児童クラブが担う役割は重要。児童の健全育成のために利用促進に努め社会全体で子ども・子育てを支えるまちづくりを進める。
また、児童クラブの最低基準(児童一人当たり1・65㎡・規模は40人以下)の確保についても31年度までに計画的に改善すると答えました。
小1の壁の解消(待機児童解消)への見通しについて、28年度は新設1クラブ、分割2クラブで105人分の利用児童数が増える一方、4月から新入生の受け入れを断わざるを得ない施設が7クラブあると答えました。
緑が丘学童保育クラブは、入所児童数が増え、4月から第2学童クラブを開所予定。民家を借入し準備を進めています。私は国の整備事業の活用(補助金)を図るべきと質しました。
熊谷保健福祉部長は、国の賃貸料補助を利用し支援する。必要な設備の整備、修繕はクラブ関係者と協議し検討すると答えました。
27年度は、放課後児童クラブ支援員(指導員)の労働環境、処遇改善が大きく改善され賃金改善施策が大きく前進しました。
昨年の10月、指導員の遇改善費(賃金)が予算化されましたが、施設によっては一部運営費にも充当できるのではとの意見もあります。私は、あらためて各クラブに処遇改善費は指導員の処遇改善のみの使途になっていることを各クラブに徹底すべきと質しました。
熊谷保健福祉部長は、処遇改善費の使途は職員の処遇改善のみとなっておりクラブに徹底すると答えました。
放課後児童クラブの設置を進めるために学校余裕教室等の活用を積極的に図ることになり、学校施設を使用する上での障害はほとんど取り除かれ、施設整備への助成もかなり配慮されたことを受けて、余裕教室の徹底活用について教育長の認識を質しました。
千葉教育長は、大規模改造の実施に合わせて児童センターとの複合化をすすめると答え、「新制度」による学校施設の活用とは大きくかい離した答弁に終始しました。
結成して10年も経ったのかという思いと、一層の運動の発展を願わずにはおられない記念講演となりました。
当日は、いわて子ども川柳を育てる会会長の宇部功さん(元松園小教頭)が「反戦川柳作家・鶴彬と石川啄木~子どもたちに戦争のない世界を」と題してお話をしました。
鶴彬の代表作の 「手と足を もいだ丸太にして かへし」の句を題材にした授業で寄せられた、子どもたちの率直な感想文を紹介していただきましたが、5、6年生の感性の豊かさに驚かされました。
宇部さんは、鶴彬が石川啄木の現実を直視する作風にあこがれ、川柳作家となったいきさつや石川啄木の生誕の地盛岡にお墓と句碑がある偶然などについて語りました。
鶴彬は、日本が中国に全面的な侵略戦争を企てた1937年に「万歳とあげていった手を大陸へおいて来た」を発表しましたが、その直後に治安維持法違反で逮捕・投獄され、拘留中に赤痢に感染し獄死しました。
松園とは大変縁が深く、1960年頃に現在の松園観音前に有志の方たちにより「手と足を もいだ丸太にして かへし」と刻んだ句碑が建立されましたが、現在はお墓のある盛岡市内光照寺に移設されています。
言論の自由のない時代に命がけで反戦の川柳を発表し、そのために獄につながれ29歳の若さで命を絶たれた反戦川柳作家について、いま学ぶことの意義をかみしめる一日となりました。
当日は会設立10周年を記念し、小冊子「戦後70年ー未来へに伝言~平和と憲法への私の思い~」を発刊しました。(1冊500円)問い合わせは事務局「℡662-6162」小林さんまでお願いします。
写真:上・講演する宇部功さん 中・盛岡で染め物屋を営む喜多さん(鶴彬の親戚)が染めた句 下・小冊子
子ども・子育て支援新制度により、学童クラブは最低基準が決められ、あと4年でクリヤーしなければなりません。
基準に満たない施設は、父母会が運営するクラブが大半で、財政的にも見通しは厳しい状況です。
不来方学童クラブは、もとの「下の橋教会」を借りて運営している父母会運営の施設です。
建物は耐震基準が改正になる前に建設されたもので、大変危険な状態とのことですが、外見はとてもおしゃれな建物でした。
施設は、図書室、ホール、事務室、静養室、台所に区切られ、かなり老朽していますが子どもたちには使い勝手が良い施設に見受けられました。
登録児童68人、利用児童数は60人前後で、新年度は新1年生が5人入所予定とのことです。すでに最低基準(1施設40人以下)を超えていますが、希望としては、施設を分離する第二施設建設ではなく、今の施設の移転新築を希望しているとのことです。
移転場所は、市有地を希望しているとのことでしたが、かなり難しいようです。4年後には最低基準をクリヤーしなければなりませんが、クラブ側としては今のところ展望はないとのことでした。
本来であれば市としてどうするのか計画があってしかるべきですが、残念ながら現状は施設任せの状態で、行政の責任が問われています。
午後は、「ごみ処理広域化計画を撤回する会」の皆さんとベルフ松園で署名行動を行いました。
地域の皆さんにも計画が大分知られるようになったのか、あまり説明しなくても署名に応じるようになりました。本日の署名数は68筆でした。
写真:2月21日開催の県学童保育クラブ連絡会が主催した学習会・
講師は、厚労省雇用均等・児童家庭局総務課少子化総合対策室室長補佐 竹中氏