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9月20日、「広域化計画を撤回する会」が県知事に対して県央ブロック広域化計画の見直しを求めて県知事と交渉しました。
当日は、斎藤信県議にも同行いただき、「会」からは11名が参加。県からは津軽石県環境部長以下5名の担当職員が同席し要望書をお渡して懇談しました。
懇談の中で最も驚いたことは、市が事あるごとに広域化計画については、県計画との整合性をと言いつのっていたのに、津軽石県環境部長は「ごみ処理広域化計画というのは別にこうしなければならないというものでは決してなくて、もともと指針という性格のものであると思います」とこともなげに言いきったことです。
また、市は広域化すればごみ減量が進むことも広域化の理由の一つに上げていましたが、津軽石環境部長は「広域化と減量はイコールではない。減量化していってごみ処理が効率的にできるようになった段階で施設が統合されるもの」ときっぱりと発言しました。
早速、交渉翌日の議案質疑で庄子春治議員は、県環境部長の発言を引いて広域化問題を質しました。
庄子議員は、国の交付金が現有6施設も可能といったのに、なぜ6施設ではだめで1カ所にしなければならなかったのかとの問いに、菅原市環境部長は県計画との整合性が求められると答弁しました。
庄子議員は、県は強制的なことは一切言っていないとして、津軽石部長が「あくまでも指針として結果としてそうなっている話で、交付金があるから広域化しなくちゃいけないとかいうことではないんだと思います。 我々としては、強制的に県から何かこうやらないとダメだということは一切言っていない」との発言を紹介し、あらためて市の対応を質しました。
菅原部長は、広域化は交付金のみではないと慌てて言い逃れし、答弁不能に陥りました。
市は、これまで交付金の有無によるコスト論を振りかざし広域化の最大の根拠にしてきたのです。現に候補地での説明会では広域化すれば市として年間15・8億円の経費が削減されると説明してきました。
庄子議員は、交付金があるから広域化したのではないと言うのであれば、1カ所にする根拠が崩れており最初からやり直しすべきと畳みかけました。
その他にも広域化で集中するごみ回収車の増台数がわずか3台のみとしたごまかし、広域化しても有害排出物が増えないとしたごまかしをことごとく究明し明らかにしました。
9月議会ではあらためてごみ広域化計画について取り上げました。
この間、市当局が住民に説明してきたことについてそのごまかしを明らかにさせることができたのではと思っています。
ごまかしの1:ごみ処理施設建設にあたって長寿命化による試算を行わず1カ所集約が有利としたごまかし
昨年3月1日付で総務省が環境省に対して、国も地方自治体も厳しい財政状況下で、施設の長寿命化の推進、ダイオキシン類の削減目標の達成、廃掃法基本方針の改定(廃棄物の発生抑制、減量促進)など社会情勢が大きく変わり、広域化・集約化の推進目的が変化していると指摘し、改善措置を求める勧告を行っています。
長寿命化推進では、環境省も積極的な支援を都道府県に要請しており、市は平成24年に長寿命化による建設費を試算していました。
試算は3施設長寿命化165・5億円、1カ所集約新設が264億円。ランニングコストも3施設長寿命化が85%に抑制できるとしました。
しかし、基本計画策定(平成26年)にあたってコンサルタントへの委託時は、長寿命化の試算は行っておらず、いきなり1カ所集約が最も有利との試算結果だったのです。
ごまかし2: ごみ処理施設建設にあたって国の交付金が広域化しなければつかないとしたごまかし
市は広域化にあたって、国の交付金が1カ所集約でなければつかないということを最大の根拠にしていました。
総務省は、平成17年に交付要件を人口5万人以上、面積400キロ㎡以上として改定しましたが、これも認めない態度だったのですが、再度の質問に菅原部長はようやく認め、県央ブロック現有6施設すべてに交付金がつくことを認めました。
しかし、県央ブロック広域化はあくまでも県の広域化計画によるものと県に責任を転嫁するものでした。
今回の質問では、候補地4カ所の市説明会での地域住民の声や意見を議員全員の共通認識にと思い、余さず報告し伝えましたが、市長は整備候補地1カ所の決定では慎重に判断するとの答弁でした。
「暑い、暑い」といっていた夏も、いつのまにか秋に入れ替り、朝夕めっきり涼しくなりました。
今年の夏は、埼玉県で開催となった保育合研や岩手県、特に盛岡市が主会場となった日本母親大会にと大きなイベントに参加しました。
合研は、平和憲法が施行されて70年目の節目の年ということと、国連で7月7日に「核兵器禁止条約」が採択される歴史的な中での開催となり、「平和」がテーマとなった集会でした。
日本母親大会は、お母さんたちのパワーに圧倒され、大いに元気をもらいました。
北朝鮮による度重なる核実験やミサイル発射で不安が募る情勢ですが、日本政府に求められているのは憲法を守り平和的に話し合いをすすめ、その先頭に立つことです。
母親大会で集まった全国のお母さんたち、合研で学んだ若い保育士たちと手をつなぎ運動を広めることと参加した一人として受けとめています。
9月議会は、4日から開会、正副議長選挙もあり初日から大忙しのスタートとなりました。くわしくは市議団HPをご覧ください。
一般質問は、8日から始まり、私は12日の午前11時前後から予定しています。質問テーマは、ごみ処理広域化計画の撤回と保育所の待機児童対策について質問します。ぜひ、傍聴においでください。
写真:上から保育合研、母親大会、分科会「啄木・賢治と憲法」(特別企画)で披露された矢巾北中学校特設合唱部のみなさんの演奏(素晴らしいうたごえで感動しました)
長雨が続く中、久々の青空がのぞく8月25日、みたけ6丁目にある「ディサービスきさいや」を会場に開催している「わらしゃん丼」訪問しました。
「わらしゃん丼」は、毎月第4土曜日に開所し、 この春に開設1周年を迎えました。
子どもや大人たちとの異世代間交流を取り入れ、大いに遊び、食事を囲み交流する地域活動として開設されました。
13時30分から18時まで開設し、宿題、室内遊び、保育園の園庭を借りてサッカー野球など多彩な活動を通して居場所を提供しています。
当日は流しそうめんを食べる企画でその準備に追われていましたが、小中学生から高齢者、近所の障がい者施設からも参加し大賑わいでした。
スタッフは全てボランティアで県生協連、緑生園、NPO法人いなほ等の支援やCOOP共済・地域支えあい助成からの協賛、子どもの遊びではYMCAからの支援を得ています。
参加費は原則無料ですが大人からはカンパを募っていました。
近年、市内でも食べることを通じて、地域ぐるみで子どもを見守り育てていく、垣根のない居場所として、困っている人を放っておかない温かい地域づくりが進んでいます。
各地域でこのような活動が取り組まれることを期待したいものです。