5月21日から23日の日程で市議会教育福祉常任委員会の視察でした。
今回は、いわゆる教育改革を進めている東京都品川区と島根県出雲市を視察しました。特に印象的だった品川区について報告します。
品川区は、2000年に全国に先がけて本格的に学校選択制を導入し、06年度から小中一貫校をすすめております。私達が視察したのは昨年開校した小中一貫校施設の「伊藤学園」です。
品川区は、人口33万人ほどで盛岡市とは同規模程度で、小学校40校、中学校18校を、小学校は10校づつ4ブロックに分けてブロック内での選択自由、中学校は全区選択自由にしています。
区内には、伊藤学園の他に06年開校した日野学園(小中一貫校施設)があり、区内全ての学校では小中6・3制を4・3・2・制に変更して一貫教育を展開。引き続き一貫校施設はあと4 校を計画しています。
指導要領も独自につくり英語は小1年から導入、市民科(道徳、特別活動、総合学習が一体)をつくり、習熟度別学習、ステップアップ学習を取り入れています。
「特色ある学校づくり」を目玉にし、予算配分も連動させているとの説明でしたが、「人気校」と「不人気校」の格差が拡大し、子ども達は競争教育に放り出されているのではないのか・・・
教育環境が激変し地域の連帯が希薄になり、小規模校がつりだされているのではないのか・・、学校選択制と一貫校教育のねらいが、実は学校統廃合と教職員の削減ではないのか・・・
一貫校は、1000人を越える大規模校で入学式も卒業式も運動会も合同ということですが、大人数で子どもが見えるのでしょうか。本当に子どもを豊かに育てる教育なの(?)との疑問が大きくなりました。
(写真上:多目的にも利用できる広い廊下と開放型の教室)
(写真下:各児童の1学期に向けた学習目標を掲示)
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