待機児童解消には、未満児保育の定数増(保育所増)と同時に保育士確保が最大の課題となっています。
新卒の保育士の7割が待遇条件の良い都市部に流れ、地元への定着が課題となり、自治体としても何らかの支援制度が求められtいます。
盛岡市は、昨年12月に厚労省が予算化した保育士宿舎借上げ支援事業を30年度から実施予定で市内保育園長会議で事業の具体的な内容を説明しました。
厚労省が予算化した宿舎借上げ支援事業は、採用から10年以内の保育士を対象に、宿舎を借り上げるための費用を一人月額82、000円を上限に補助する制度です(補助率は国が1/2、市町村1/4、保育園設置者1/4)。
しかし、市は、2月1日付で財源の調整ができなかったことを理由にし、30年度実施を見送るという一方的な文書を各保育園に通知しました。しかし、すでに住居費への支援を条件にして採用を行ったという保育園もあり、市の対応に疑問視する声が寄せられました。
私は一般質問でこの問題を取り上げましたが、市子ども未来部長は、約6割強の保育園が実施を希望しているのにもかかわらず園側の準備が整わなかったことを理由にしたのです。
審議の中で、財源の調整ができなかったという点でも、30年度の予算編成が「総合査定方式」を新方針とする中で、担当部の方針がきちんとしていれば実施可能だったことも明らかになりました。
結果的に担当課のいい加減な制度設計が今回の事業見送りになったことが明白になりました。
31年度まで延期させる訳にはいかないと補正での対応を強く要望しました。最終的には、補正での対応を検討したいとの部長答弁であり期待したいと思います。
(写真:わかば保育園卒園式と子どもたちが卒園式にと披露した鬼剣舞)
コメント