9月30日、斎藤信県議と県簗川ダム事業の現地調査を行いました。
簗川ダムは事業費530億円でこのたびの国の見直し検証の対象になっています。
簗川ダム建設事務所で説明を受け、洪水危険地域の河川状況、ダムサイト建設予定地、付け替え道路(国道・県道)の状況について県担当者の案内で調査しました。
付け替え道路は、24年4月に供用開始ということで、工事中の区間や未舗装のある道路を案内してもらいましたが、その大部分がトンネルと橋梁工事によるものでダム本体以上に建設費を要する(?)高規格の道路でした。
ダム本体は、これからの工事になりますが、県内でも唯一ダムのない簗川は、自然環境が豊かで、重要種に指定されているものだけでも91種・3群落(ケヤキ群落など)にのぼります。
特に鳥類ではクマタカ・ヤマセミなど貴重なもので、ダム建設はこれらの貴重な環境にダメージを与えるものです。
すでに多目的ダム(かんがい用水・発電・利水)としての目的が失われているのに、民主党の県知事は建設推進を決定しています。
治水対策としても、ダムに代わる堤防の強化で対応可能と思っていますが、県はダムに代わる計画として100年に1度の洪水に対応する堤防を簗川全体に計画しており、ダム建設以上に経費がかかる内容を示しています。
また、このたびの国の検証作業も計画を進めている行政側が行うことになっているなど矛盾です。
簗川の治水対策というのであれば、周辺の大部分が農地・田畑であることからも、人口密集地である北上川合流付近の堤防の強化で可能と思っていますが、実際、現場を見てその思いを一層強くしました。
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