1日、岩手県産牛が出荷停止という事態にまで拡がり、大きなショックを受けています。
県産牛から規制値を超える放射性セシウムが検出されたことによるものですが、出荷停止は福島、宮城に次いで3県目です。農家のみなさんの打撃はいかばかりかと思います。
農業者からは、コメはどうなるのかと大きな不安の声も寄せられています。
党市議団は、これらの声をまとめて、7月29日、谷藤市長に対し放射能対策の抜本的な拡充を求める申し入れを行いました。
申し入れは、① 市が7月から独自に放射線量の測定(党市議団の強い申し入れで)を行っているが、測定の仕方を10キロメッシュ単位の測定から2~3キロメッシュにすることや、全小中学校、幼稚園、保育所など重点的に測定すること。
② 放射線量の年間積算量では、市内北部が数値が高く渋民小学校は、自然界の放射線量を県内の測定結果に基づき試算すると、文科省が示した「1ミリシーベルト以下」の規制数値に近くなり明らかに福島原発の影響が大きいとの認識で対応すること。
③ 「1ミリシーベルト以下」に近い数値を示した渋民小学校では、ホットスポットになりやすい場所(砂場、排水溝、速攻等)での詳細な測定を急ぎ、除染も含めた必要な対策について求めました。また、年間0・5ミリシーベルトを超える玉山小、(旧)藪川小、(旧)根田茂小、北松園小学校でも同様の対応を求めました。
④ 酪農・畜産への放射能汚染による被害が拡大し、他の農作物への影響も懸念されおり、農家の不安に対する正確な情報提供を行うとともに、これ以上被害(風評被害も含む)を拡大させないためにも、市の対策を抜本的に強化することなどを求めました。
谷藤市長は、「趣旨は十分に踏まえたい。メッシュはもう少し細かくしてもよいとも思う。玉山区の測定結果が高かったので結果を踏まえた対応するようにしたい」などと答えました。