5月16日、市議会エネルギー対策特別委員会が葛巻街と八幡平市をそれぞれ視察しました。
葛巻町については、以前、市議団としても視察していましたが、葛巻町議会議長さんは、「自然エネルギーの活用では町内で消費される電力量の160%もの発電を行っているが、町民には一切還元がない。それは送電線が電力会社の独占によるものと電力の買取りのためのシステムと価格を変えなければ自然エネルギーの利活用は機能しない。政府のエネルギー政策そのものを根本から変えない限り困難である」と力説したことが印象に残りました。
八幡平市では小水力発電を見学してきました。
松尾地区の明治百年記念公園内の北上川系松川の農業用水路を発電用の導水路に分岐させて発電を行っているものです。
八幡平市は、地熱発電や水力発電の供給地としても有名ですが、小水力発電は子どもたちの環境教育の一環として取り組んだとのことです。農業用水路の2mの落差を利用し直径6mの水車を回転させて最大出力9・9kwの電力を供給できます。
ただし、回転させるための使用電力料金が月2万円で売電収入は月7千円ということです。また、メンテナンスに年間55万円の経費がかかるということで実用にはほど遠いものです。
自然エネルギーの利活用が実用化できるシステム化が急がれていると実感しました。