2月13日、市議会エネルギー対策特別委員会が循環型のまちづくりをすすめる紫波町の自然エネルギー対策について視察研修しました。
研修は、将来、省エネルギーサポートセンターを設置するなど自然エネルギー供給施設に位置付けられているオガールプラザ研修室で説明を受け、その後、ラ・フランス館の自然エネルギーの活用など見学しました。
紫波町は、自然エネルギー利活用事業の一環として「循環型エコプロジェクト推進事業」を推進し、太陽光発電、太陽熱温水器、ペレット・薪ストーブの導入促進、、使用済み食用由の回収、林地残材未利用材の活用など10事業を展開しています。
事業は、町民の事業への協力を活発にすることとCO2の排出削減に貢献するということで町独自の商品券を発行し活用しています。
商品券は、それぞれの事業別にポイント数を決めて、取り組んだ方(団体)にはクーポン券(1ポイント1円)を発行しています。クーポン券の財源の一部は屋根貸し事業で得た収入をあてています。
屋根貸し事業とは、紫波町が進める市民参加型のおひさま発電事業のことですが、自然エネルギー導入促進のために公共施設に太陽光発電設備を設置する事業で、特色は公共施設の屋根を民間に貸し出すということで、工事は町内の工事店・板金店を中心に依頼するという手の込んだ対応です。ここでも町内経済の循環を徹底していました。
屋根を借りる事業者は、市民ファンドの運用が条件とされており、屋根貸しの使用料は㎡当たり100円ということです。
市民ファンドは、資金力のある大手企業に仕事が行くのを防止するために運用を図ったということですが、環境エネルギー普及(株)が、リスクの分散のために新たに会社を設立したということです。
現在、39か所の公共施設に対して19か所の応募があったということで、すべて東北電力への売電益をあてています。ただし、学校施設など避難指定場所となっている施設には災害時活用が可能なように切り替えができるようになっています。
ラ・フランス温泉館は、平成22年10月に化石燃料からの転換をめざし紫波町、環境エネルギー普及(株)、NPO法人みらい研究所の4者間で自然エネルギー供給締結しており、太陽熱設備、チップボイラー設備、ヒートポンプ設備、太陽光発電など見学しました。
(写真 上からオガールプラザ研修室、オガールプラザ内の図書室、ラ・フランス館の太陽熱設備、チップボイラー設備)
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