鈴木礼子議員は、9月定例議会で県央ブロックごみ・し尿処理広域化基本構想(案)、子ども・子育て支援制度、放課後児童健全育成事業、とりょう保育園仮園舎整備について一般質問を行いました。
コスト最優先のごみ処理?
県央ブロックの3市5町(盛岡市・滝沢市・八幡平市・葛巻町・岩手町・雫石町・矢巾町・紫波町)は、人口50万人、県面積の24%を占め、東西123km、南北109kmにも及ぶ広大な地域です。
基本構想(案)は、この地域のごみ(一般廃棄物)を盛岡市内1カ所の焼却炉に3カ所の中継施設から大型収集車でピストン輸送して焼却処理する計画です。
鈴木議員は、広域化がごみの減量を前進させ、環境にやさしい対応になるのか。コスト削減最優先のやり方が市民の合意を得られるのかと市長の見解を質しました。
市長は、広域化はコスト削減、環境負荷の軽減や効率的なごみ処理、災害対策の強化等を基本方針にしている。各市町の住民の理解を得て実現を目指したい。市にとっても大きなメリットがあり、基本構想(案)の趣旨や目的を市民に理解いただくよう努力すると答えました。
現有6施設の延命化に510億円
平成41年度の新施設稼働まで現有6施設を延命化し、平成40年度まで使用可能としています。
鈴木議員は、延命化可能の根拠と延命化のための財源について質しました。
中川環境部長は、各市町が適切な維持管理を行うことで現有施設の維持が可能との意向を受けた。延命化の経費は今後15年間(平成40年度まで)で510億円程を見込んでいると答えました。
分散型立地を原則の「覚書」の遵守を
基本構想(案)は、新施設の設置場所の条件として必要面積3万~5万㎡程度。施工時の造成を考えると現在利用地が可能かどうか。ユーテリティが整備済みの土地。アクセス道路が整備されていることなどを上げてます。
鈴木議員は、立地条件は、市クリーンセンターを予定地として想定したかのようにも見受けられるが、現クリーンセンター建設時に地元町内会と交わした「覚書」は、更新時には分散立地を原則としています。現クリーンセンター所在地は予定地から在除外されるのかと質しました。
中川環境部長は、「覚書」はクリーンセンターの所在地にかかわらず、将来の住民の判断に委ねるとして、関係住民との協議を行うものとしている。建設候補地の選定作業では「覚書」を遵守して進めると答えました。
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