11月13日、「ごみ処理広域計画の撤回を求める会」として2回目の市長交渉を行いました。
盛岡市は、3市5町のごみを盛岡市内1カ所に集めて焼却処理する計画をごり押し、28年度中に建設用地を決定する予定で作業を進めています。
現在、施設整備候補地検討委員会を設置し、検討委員会として3か所に絞り込み、最終的に広域化推進協議会(3市5町の首長)が候補地を決定する段取りです。
基本構想では、現クリーンセンター用地を候補地として有力視していました。
この間、市は、松園地区14町内会で組織する松園地区自治協議会(3役)に対して、現クリーンセンター建設時に各町内と盛岡市とが取り交わした「覚書」の分散立地条項の削除を求める話し合いをしたい旨の申し入れを行っており、今回の申し入れは、「覚書」を遵守することを強く求め抗議する内容でした。
交渉には、佐藤副市長、伊藤環境部長が同席しました。
伊藤部長は『「覚書」が市の広域化計画と合わないのでこれをどうしたらよいのか、削除も選択肢としてあるのではないか、と申し上げたもので削除とは言っていない。「覚書」は遵守する』と経過を説明しました。
ずいぶん矛盾した内容ではありませんか。削除も選択肢ということは削除を検討してくれということです。
まして「覚書」を遵守するというのであれば、1カ所に集中することこそ約束を違えています。「覚書」を理解しようとせず矛盾したことを平気で並べたて、何が何でも計画を進めようとする姿勢こそが問題です。
以下、今日の要請書を添付します。
「覚書」の遵守を求める要請書
県央ブロックごみ・し尿処理広域化計画を強行しようとする盛岡市は、松園地区自治協議会に対して、盛岡市クリーンセンター設置時にかわした「覚書」にある「分散立地条項」の削除を求める要請を行いました。
このことに私達「ごみ処理広域化計画の撤回を求める会」は強く抗議するものです。この「覚書」は①クリーンセンターの更新時期には基本計画策定段階から住民と協議すること、②計画立案の際、分散型立地を原則、複数の立地を行うよう努めること、③施設更新時には住民投票やアンケートなどで地域住民の意向を調査したうえで住民と協議することが明記されています。
関係20自治会・町内会と締結したこの「覚書」は、調印は会長名で行っていますが、住民と市の公的約束であり、地区自治協議会会長や各自治会長・町内会長等の一存で変更することなどできません。
今回の市の動きは、現クリーンセンターを新焼却場用地と想定していることを示すものであり、明らかに「覚書」を破るものです。こうしたやり方は絶対に許すことはできません。強く抗議するとともに「覚書」の誠実な履行を求めるものです。
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