盛岡市は、ごみ処理広域化による焼却炉の整備候補地4カ所の選定を受け、7月から候補地周辺での説明会を開催。松園地区は、小学校の学区ごとにそれぞれ7月24日から26日の3日間、3会場で開催されました。
松園地区では、現クリーンセンター建設時に市と交わした「覚書」に照らして、現クリーンセンター隣地が4カ所の候補地の一つに選ばれること自体が「覚書」違反との厳しい意見が相次ぎました。
市の責任回避の対応に怒り
市は、分散立地とした「覚書」とは方向性が異なるが ①現施設の老朽化と人口減少のもとで一極極集約化とした ②「覚書」は計画の段階からの協議を求めているが、基本計画策定時なのか、いつからなのか問題あるが、推進協議会(3市5町首長)が広域化計画を進めた ③「覚書」の疑義が生じたとき地域と協議して決めるとした点については、これから町内会・自治協議会と協議していくなどと説明し、市の責任を回避し、すり替えの論議を行いました。
「覚書」の協議抜きには広域化認められず
3会場とも「覚書」は市と住民が、現クリーンセンター建設時のような住民同志の対立があってはならないと事前協議を大事にしたもの。「覚書」の立場からは、計画先にありきの対応にはならないとの意見が相次ぎました。
北松園小学校区会場では「覚書」に反するやり方に強い抗議のもと、計画説明は行われず、後日、「覚書」について改めて協議することになりました。
ゆぴあす存続で改めて協議
市は「クリーンセンターがなくなればゆぴあすは廃止」と脅しとも取られかねない心ない対応に意見が続出。参加者からは、熱源にかかわらず松園団地はもとより、多くの市民が利用する施設でもあり、二者択一ではなく存続すべきとの意見が出されました。
環境部長は、運営について協議したいと答えました。