9月15日、岩手県教育会館大ホールに原油高に対する緊急対策を求めて800人もの人たちが集まリました。
消費者、生産者、事業者それぞれが一同に会しての集会ははじめての取り組みということです。小○(困る)のむしろ旗まで持ち込まれ熱気あふれる集会になりました。
1トンの「昼イカ漁」をする漁業者は、12時間かけて出る一回の漁で、使う燃油は50~60ℓ、7~8万円の経費がかかるということです。以前は4日で2000ℓ使用していたが、この値上がりで経費を節減し1600ℓに押さえているものの、一回の漁で8~10万円の赤字になっている。価格に転嫁もできず個人の責任ではどうにもできないとの苦渋の報告です。
消費者からは寒い盛岡の冬をひかえて、灯油1缶が2430円です。昨年に比べたら約2・5倍の値上がりで、これでは暮らしていけないとの訴えでした。同様に農業者、クリーニング店主、林業者などどの訴えもがまんは限界という厳しい内容でした。
そして、その根源が、大金持ちが金にあかしての投機マネーによるわけですからがまんも限界です。
当日の基調講演をされた神戸大学の二宮厚美先生は、格差社会の進行で、本来労働者に分配されるはずの所得が21世紀初頭は280兆円あったのが、現在は260兆円にまで下がっていること。
20兆円の所得の減少が、国民各層には途端の苦しみを与え、一方、大もうけをしている大企業、大資産家らがその潤ったお金で、さらに投機マネーとして物価をつりあげている構図を解き明かし、一般庶民が二重に搾取されていると話されました。
「どこかの首相は、無責任にいつでも止められるが、私達は従業員をかかえ止めるにやめられないのです」との発言が、参加者みんなの気持ちを一つにし、集会後は抗議パレードでもり上がりました。
(写真は壇上に並んだ実行委員会のみなさん:岩手公園の花)
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