5月14日、市議団として市内の教育・福祉施設を視察研修しました。
盛岡市は、谷藤市長になって以来、いわゆる構造改革路線をまっしぐらにすすめるなか予算配分を厳しく抑え、特に教育予算は大きく絞りこんでいます。
その結果、老朽校舎や公立の保育園舎に対しての手当が大幅に遅れてしまいました。
今回は、新装なった市産材を使った市立繋小学校の木造校舎、市立黒石野中学校の大規模改修を行った体育館、対照的な築35年の市立松園小学校校舎、築30年の公立みたけ保育園を訪問しました。
福祉施設では、介護施設の千年苑(社会福祉法人)を視察研修しました。
松園小学校は、松園団地内に最初に開校した小学校で、一時は1600人を超える児童が通学するマンモス小学校でしたが、現在は団地の高齢化が進み、15学級306名ほどの児童数です。
さっそく副校長先生の案内で校舎見て回りましたが、体育館は横殴りの雨のときは雨漏りがすること。給食室にはいまだにエアコンが設置されず、トイレは和式のみの便器で、壊れた便器がそのまま放置されていました。
校舎の床・階段のビニタイルは、破損が激しく修理が行き届かず、現在は使用されていないということですが、昇降口の脇のたたきや足洗い場のコンクリートがボロボロで鉄骨がむき出しになっていました。
校長・福校長先生は、あまり口数もなく淡々と案内していただきましたが、子どもたちの教育環境の貧しさに驚くばかりでした。
みたけ保育園は、入園児132名で0歳児からの保育と障害児保育など熱心に取り組んでいます。
園長先生は、雨漏りの改修に700万円かかるといわれているが予算がつかずに放置されている現状を訴ました。
幼児クラスのトイレは和式の便器で、この間一度の改修もないようで臭いが気になりました。
同時期に建設された民間保育園は、 すでにリフォームが行われ、環境整備に力を入れていることを考えると公立保育園の対応のまずさを改めて実感しました。
(写真:松園小学校の水飲み場・トイレ・階段のビニタイル。みたけ保育園の雨漏りのする天井部分)