6月議会も26日が閉会です。今回の議会では、百年に一度といわれている経済危機の中で、就労と子育ての両立支援のかなめでもある保育所の問題で質問しました。
盛岡市と県立大学との共同による「盛岡市まちづくり研究所」がまとめた調査によると市内の世帯主所得の格差が他都市(県庁所在都市など80市)との比較でも著しいという結果です。
この5年間で市内の正社員が9825人減り、非正社員が8471人増え、そのために今まで家庭にあった主婦が働きにでるケースがふえているというものです。
この調査報告は、雇用の悪化とともに、子どもの出生数が減少しているにもかかわらず保育所の待機児が増えているという根拠を解き明かすものでした。
そして驚いたことに、市内でも求職中の方の168名の子どもが保育所の空き待ちになっているという実態が明らかになりました。
6月1日現在、就労中や希望保育所の空き待ちなど合わせると272名の待機児がいるとう結果です。また、保育所不足の中で求職中は3ケ月の期間しか入所が認められておらず、この求職難では3ケ月間で仕事をみつけることも至難の業です。
働く女性が増え続けるなか、仕事と子育てを応援する保育施設は、国の社会保障費年額2200億円削減のもとで、公立保育所への助成はもちろん、施設整備費もゼロにしてしまいました。
結果、公立保育者の民間委託化が強められ、施設はほとんど手つかずで老朽化が進み無残な状態です。
盛岡市も例にもれず全園委託化の方針のもとで、本来、公立の施設こそ定数を増やさなければならないのにほとんど手つかず状態で、ひどいものは雨漏り、排水の不備など何年も放置したままです。給食室にはいまだにエアコンも付いていない状態です。
私は、緊急対策として公立保育所の未満児の定数を増やすこと。そのためにも第3次の経済危機対策を活用し施設の拡充と老朽施設の改修をもとめました。詳しくは盛岡市議団のHPをご覧ください。
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