10月30日、岩手県、消費者大会が開催されましたが、午前中は市議団会議のため午後の全体会にのみ参加しました。
全体会は、内橋克人氏による基調講演(人が人らしく生きられる社会めざして)で、会場の岩手教育会館はほぼ満席状態でした。
内橋氏は、冒頭、これまでの自民・公明政治が貧困率が15・7%、悪い方から4番目という最悪の状態を生み、憲法で保障された生存権がなくなる貧困と格差が生み出されたときりだしました。
グローバリゼーションとは、世界の市場化であり、超国家(トヨタ、キャノン等の大資本)にとっては想像を超える利益をもたらし、その一方でローカルズは痛めつけられ天文学的な格差が生まれたと丁寧に説明し、市場化をすすめた自民・公明政治は「さもしい政治」だと明言しました。
「社会に出たとたんに失業者になる実態は変えなければならない」として、人が人らしく生きられる社会とは①安全・安心のある社会であること。②社会的な排除がないこと。③人々の生き方の選択が自由であること。④この3つが持続可能な社会が人らしく生きる条件といいました。
消費者のためといいながら安い労働力を求め、安かろう悪かろうと中国ギョウザ事件が発生した経過を述べ、かしこさ、賢明さを身に付けた消費者へ、協同組合運動とは、単にものを売る組織ではなく貧困からの解放はきっても切れない関係であること。人がひとらしく生きれる社会をつくるために協同組合の精神を忘れてはならないと呼びかけました。
貧困と格差の根源を語り、何をしなけらばならないのかを力強く訴える内容で、あっという間 の1時間30分でした。
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