11月30日、農業委員会が市長に対して建議・要望を行う、農政懇談会に農業委員の一員として参加しました。
市長への建議事項は6項目29にのぼる内容でしたが、やはりもっとも切実な課題は米価の暴落問題への対応です。
市農政課の説明では、米価は昨年度比較で3546円ほどの下落となっており、昨年度の数量で試算すると概算金で6億8700万円余の減少になること。
それに対してコメ戸別補償制度による固定支払分(一反歩あたり15、000円)と水田利活用対策補助金も含めて6億7500万円が支給予定で、差額が1200万円の減額になるといい、戸別補償制度による米価の変動部分の支払いは、来年3月予定ということで、いまだ詳細は未定ということです。
農業委員からは、「今年のコメの売り上げ金は営農組合に一括して納入されるが、農協から資材、飼料、肥料などが差し引かれ、口座はすでに赤字状態になっている。TPP参加以前にこれからコメを作って行こうかどうか迷っている。もし自分がやめても変わって耕作する人もいなくなり耕作放棄地も増えるだけだ。4割減反というが普通の会社では成り立たないことを農家がやっている」と切実な訴えでした。
コメを作りメシが喰えない農業の実態を口ぐちに発言するこんだん会になりました。
(写真は遠野市ふるさと村の風景)
コメント