旧市内小学校給食の調理業務を委託する動きが急ですが、その最大の理由は財政難の中、老朽化した給食室の施設や整備の改善に費用がかかるというのです。
なるほど築50年の浅岸小学校調理室をはじめ築30年以上が6施設、平成8年に緑が丘小学校で発生した0ー157による食中毒事故以来、改善が言われている調理場のドライシスム化はわずか3施設のみです。
調理機器も44年経過の冷凍冷蔵庫6台、消毒保管庫1台、20年から29年経過の冷凍冷蔵庫14台、消毒保管庫16台にも上ります。
調理室へのエアコン設置は、食中毒への懸念や労働環境改善のためにも緊急の課題ですが全く予定がありません。職員の努力によりかろうじて安心安全が保たれているのが実態です。
元々少ない教育予算が更に盛岡市行財政構造行革で減らされた結果がこのような実態になっているのに、学校給食の合理化が進まないからなどととんでもないことです。
23年度中には、直営自校方式による学校給食の調理業務委託化に向けた方針が示されますが、「食育」推進では学校給食が重視されている時に全く矛盾した対応と言わざるを得ません。
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