9月13日、15日の2日間ドイツボットロップ市のベルント・ティシュラー市長を迎えての講演とシンポジウムに参加しました。
主催は、いわて生協や日本科学者会議、平和・民主・革新野日本をめざす岩手の会など14団体による実行委員会です。
ティシユラー市長は、ドイツが原発からの撤退を表明した最初の国であること。2022年までに原発を中止させる上で再生エネルギーへの転換は、新しい産業を起こし、技術革新、雇用の場をつくるチャンスでもあると話されました。
ボットロップ市は炭鉱の町であり、炭鉱廃止に伴い5000人が失業することとなったが、炭鉱に代わる雇用の確保からも再生エネルギーの利活用を模索したこと。
市は、エネルギー効率の良い住宅へのリフォーム化に向けて全市を上げてと取り組み、屋根の断熱、太陽熱、太陽光パネルの設置、住宅全体の断熱、蓄電池の設置、自動車・バイクの電気化など集中的なシステムを行うリフォームを実施。
市民への情報は、「情報センター」が重要な役割を発揮しており、リフォームの内容、経費、経済的な効果、節電の効果などの相談と戸別訪問による助言サポートを行っています。
このプロジェクトには企業からも大きな支援(補助金)を受け、もっとも積極的な企業が実は原発による発電を行う電力会社であり、企業は原発より再生エネルギーが将来有望であると認識した上での支援だというのです。
テシュラー市長は、このプロジェクトは、10年間で50%のCO2の削減と家屋が消費するエネルギーよりも生産するエネルギーが多い住宅への転換をめざしているが、小さな街の取り組みだがどこでも可能であると報告しました。
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