過日、市農業委員会が主催した「農業者と農業委員との意見交換会」に参加しました。
テーマは「人・農地プラン」「戸別所得保障制度」「TPP交渉」の3つで、それぞれ認定農業者、女性・青年農業者、農業生産法人関係者のみなさんから意見を伺いました。
農業者の多くの方がTPP参加には反対との意見でしたが、驚いたのは青年農業者が「世界が一つになろうとしている時に反対は疑問といいTPPには賛成だ。参加しようがしまいが自給率が低いことには変わりはない」、TPP参加以降にどのように食糧を守るのかの議論必要と意見を述べたことです。
女性農業者からは、農家は安全なものを作るということでやってきた。TPP参加で安全が確保できるのかとの不安が出されました。
農地(水田)は、水の保全にも大きな力を発揮している。大雨災害でも実証されたが水田の持つ多面的な機能は重要。TPP参加でこれらが維持できなくなる。
肥育をやっているがTPP参加は間違いなく実施される。自分は外国にも輸出しているが対応できるのではないかと思っている。農家は自分のことを守りたい・・等々消極的賛成や反対意見などが出されました。
参加交渉では全く情報がない状況下で、主要5品目への対応など不安とあきらめが入り混じった中でのそれぞれの立場からの意見と受け止めたものの、猫の目農政の下で政治への不信と犠牲を強いられてきた農家の真実の声とも受け止めました。
私は、消費者の立場から「農業はいのちをつむぐ食糧の生産であり、安全な食料を守り自給率の引き上げが喫緊の課題であること。亡国のTPP参加には断固反対」と意見を述べました。
写真: 7月31日、県農業会議、市農業委員会合同による「TPP参加反対のチラシ」配布