盛岡市教委は、11月7日に開催した教育福祉常任委員会で昨年11月に発表した「市立小中学校給食基本方針案」の修正案を提案しました。
市教委は、当初案で旧市内小学校給食の単独調理場を段階的に共同調理場に移行し共同調理場方式に一本化する方針案を示していました。
修正案は「共同調理場を中心にした供給体制を構築し、単独調理場についても改築等により存続させることを経費比較を含め検討していく」という内容に変更しました。
今後の施設整備は「方針」決定後5年ごとに実施計画を策定することとし、単独調理場の改築は現在の敷地内で支障なく建設が可能である場合に、経費が過大にならないように行う。
また、調理業務の運営は、民間委託や直営方式など検証し、最も効率的、合理的な方法を選択するとしました。
私は、議会ごとに一般質問で当初方針案について「共同調理場方針が先にありき」で現実性がなく、単独調理場と共同調理場によるコスト比較が30年間で100億円ものコスト差が出るなど極めていい加減な試算内容になっていることなど指摘し、食育重視の安全安心の学校給食を求め単独調理場方式への転換を求めていました。
この間、「学校給食をよくする会」が結成され市民運動が拡がっているもとで市教委の「方針案」が見直されたことは大きな前進です。
しかし、修正案では共同調理場方針は除かれず、単独調理場の維持は極めて高いハードルとなっています。
今後、5年ごとの実施計画策定にあたっては、引き続きよりよい学校給食を求め、更なる運動を大きく拡げることが重要になっています。
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