上大ケ生の友人からの相談で、6月25日、現地に努議員と赴きました。当日は集落センター役員さんなど12名の方が集まって下さり懇談しました。
上大ケ生は盛岡の中心部から約15・6キロほどの山間部に位置し、世帯数57戸前後で多くが水田、りんご、畑作などを行う兼業農家です。飲料水や生活用水は、井戸水や沢水を利用しているとのことです。
地域の方からは、安心・安全の飲料水や生活用水の確保をお願いしたいとの切実な要望です。
懇談では、3・11大震災後、井戸水に濁りが出てきたこと。沢水はもともと水量がすくなく、風呂用水にも事欠いている事。若い夫婦は水量が不足しているために洗濯が十分できず、すでに4世帯が転居したこと。 沢水は、大腸菌が検出されいるためそのまま飲料水にはできず沸かしてから利用していること。乳児のミルク用には、わざわざペットボトル(水)を買って利用しなければならないこと等々、いまどきこんな生活を強いられている集落があることに仰天しました。
私は、40数年前に生活改良普及員として下北地方で仕事をしていましたが、当時、沢水での炊事の改善に取り組んだ経験など、思わず当時の事がよみがえりました。
なぜ、現代生活から取り残されてしまったのか・・・集落の事情もあったでしょう。色々な条件が重なり困難にしてきたとは思いますが、それにしても文化生活を享受している側からは信じられない実態です。
この地域は山間部ということもあり、公共下水道は未給水地域となっており、水道を引くことは不可能です。農林部・環境部の連携で可能性を探るよう担当部には指示しましたが、当面、その結果を待つことにしました。
帰りは、友人のお宅でおいしいお蕎麦をごちそうになり帰路につきました。
写真: 周囲が山に囲まれた上大ケ生の水田風景
初めてブログを拝見しました。
私は玉山区に住んでいますが上下水ともありません。井戸を掘っていますが生活用水が足りず、洗濯や風呂も時期によって使用出来ません。
以前聞いたら上水を引くのに数百万かかるそうで、とても個人負担では…。盛岡にもまだまだそんな所があるんだなと思いました。
ぜひ、ご活躍期待しております。
投稿情報: 盛岡市民 | 2014年7 月 3日 (木) 10:56