盛岡市の空き家戸数は、平成25年の住宅・土地統計調査では20、900戸で平成20年と比較して1、420戸も増加し、その有効活用と新たに発生する空き家の抑制が急がれています。
空き家は、周辺の生活環境への悪影響や老朽化による安全面など社会問題化する中で、市は、昨年、特定空き家(生活環境に悪影響を及ぼす空き家)を管理する条例を制定(27年4月1日施行)しました。
しかし、市条例では持ち主の所在をつかみきれず課題を残していましたが、国が、空き家の所有者の情報把握のために固定資産税の内部情報を公開する「特別措置法」を制定。空き家対策をめぐる状況も大きく前進しました。
この間、市は、空き家売買の斡旋を行う「空き家バンク制度」の社会実験を松園ニュータウンで実施しましたが、2年余の社会実験は成約ゼロという結果でした。
私は、空き家の利活用促進のために、若い人たちの定住を促す中古住宅取得への支援や高齢者が身近なところで集い交流できる居場所づくりへの財政支援など積極的な対応を求めました。
谷藤市長は、 空き家は、平成25年9月30日現在の世帯数が13万1、018世帯で、同年10月1日現在の住宅・土地統計調査では、総住宅戸数14万5、070戸で世帯数より住宅戸数が約1万4、000戸上回っている。
利活用の推進では、空き家バンク制度を継続し、空き家の発掘、利用登録を進め高齢者サロンや集会所としての活用のほか、空き家の再利用を推進するための支援制度を研究すると答えました。
(写真:昨年庭に咲いた福寿草 春が待ちどおしいですね)
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