鈴木礼子議員は、盛岡市が3市5町のごみを1カ所に集めて焼却処理するごみ処理広域化計画について、焼却炉周辺住民への健康被害と環境への負荷について一般質問を行いました。
平成26年4月、吉田ゆき子氏が市教委に開示請求して行った、市立小学校児童の喘息罹患率の調査結果は、市立小学校の平均値2・1%に対して焼却炉周辺の小学校が、数倍高いことが証明されました。
調査は、平成15年~25年の10年間の市立小学校定期健康診断疾病異常調査票をもとに実施したもので、東松園小(市クリーンセンター)、見前・手代森小(県下水道公社汚泥焼却場)、都南東小(盛岡・紫波地区清掃センター)、土淵小(盛岡インターチエンジと国道46号線の交差付近)が高い数値を示しています。()内は2キロ圏内にある焼却炉です。
土淵小学校を除く4校は、喘息罹患率が4~7%と高い結果となっています。
鈴木議員は、これら5小学校の数値が調査票データをもとに行った確かなものか否か数値の確認を求めました。
千葉教育長は、数値は吉田氏のとおりと答えました。
PM2・5は、中国の大気汚染で広く知られるようになった微小粒子物質で、肺がんや喘息を引き起こすリスクが高いことで知られています。
全国的に焼却炉周辺児童の喘息罹患率の数値が高い傾向にあります。
厚労省はPM2・5は、焼却炉のバグフィルターで99・9%除去できるとしていますが、今日、見直しが必至になっています。
鈴木議員は、焼却炉1カ所集中による処理は周辺住民の健康への影響が甚大であることを示しつつ、市クリーンセンターなど市内焼却炉周辺のPM2・5の測定を行うよう求めました。
伊藤環境部長は、バグフィルターで十分除去されていると認識しているので予定していないと答えました。
(写真は10月1日、ごみ処理広域化の撤回を求める会がベルフ松園で行った2回目の署名宣伝です。14人の方が参加し46筆の署名が集まりました)