12月定例議会で鈴木は、、盛岡市が、子どもの貧困対策として「盛岡市子ども未来応援プラン(案)」を発表したことを受け、子ども食堂の位置づけ、奨学資金の給付、子ども未来基金の活用のあり方などについて一般質問を行いました。
学童保育クラブ保育料負担軽減検討へ
ひとり親世帯の子どもの生活実態調査では3人に1人の子どもが放課後一人で過ごしている実態を示し、子どもの孤立化を防ぐために学童保育クラブの保育料を、ひとり親世帯や低所得世帯の子どもたちが利用しやすいように軽減するよう求めました。
子ども未来部部長は、ひとり親世帯を含め居場所を必要とする児童への支援策を検討すると答えました。
奨学資金の給付を求める
富山市が実施している貧困の世代間連鎖を防ぐため県内の大学、短大、専門学校等への進学を条件に奨学資金を給付している「福祉奨学資金給付事業」を紹介し、盛岡市としても「子ども未来基金」の活用を行うなど積極的な支援を行うべきと求めました。
市長は、教育費の負担軽減は人材育成の立場からも効果的な施策である。今後とも子ども未来基金の効果的な活用を行い、全ての子どもたちが将来に希望が持てるようなまちづくりを行うと答えました。
子ども食堂は子どもが徒歩で通える範囲にあることが望ましいと答弁
子ども食堂を立ち上げた経験をもとに、子どもの居場所として関心が高まっている子ども食堂の位置付けや目標設置数、財政支援などについて市の対応を求めました。
子ども未来部長は、子ども食堂の取り組みは地域で子どもを見守り、適切な支援につなぐ入り口。子どもにとっては多様な大人との出会いの場であり、子どもの貧困対策として重要性も増している。 目標設置数は定めていないが小学生が徒歩で通える範囲にあることが望ましい。
市は、子ども食堂ネットワークの支援や全市に子どもの居場所づくりの取り組みが展開されるよう支援に努める。
子ども未来基金の運用は活用しやすいものに工夫・検討すると答えました。
盛岡市子ども未来応援プランって?
子どもの将来が生まれ育った環境で左右されることのない社会の実現を基本理念に、先に実施したひとり親世帯の子どもの生活実態調査の結果を反映させた総合的な支援計画(32年度まで)です。
重要な視点は、子どもの貧困対策が積極的な人材育成と位置付けられたこと。社会的孤立防止、借金、DV虐待など複合化する問題の解決を図り、困窮世帯を包括的に支える支援を行うとしています。
庁内関係部署でワーキンググループを構成し、専門家の参加も得て対策を進め、現在、市民にはパブリックコメントによる意見を募集中です。
(写真:12月23日開催のおひさまキッチンより)
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