ごみ処理広域化について、先の松園地域での説明会では「覚書」無視の広域化には反対との意見が多数を占めましたが、その後、松園地域には一切の説明もなく計画だけが着々と進んでいます。
ごみ処理広域化は最大のムダづかい
市当局は、学校や福祉施設などの公共施設は厳しい財政事情を考慮し、長寿命化方針のもと、原則、新築はしないこととし大規模改修や合築を基本としました。
その後、環境省、総務省は、プラントも含めた全ての公共施設について長寿命化による延命措置を行う方針を示しましたが、クリーンセンターは、広域化をにらみ、あらかじめ平成28年度から40年度まで期限を区切った「長期改修計画」での対応です。
「広域化が先にありき」の対応と言わざるを得ません。
クリーンセンターは、他市の事例からもみても平成53~55年頃まで運転が可能であり、市の試算(平成24年)でも長寿命化による対応が最もコスト安としていたのにです。
なぜ、長寿命化による試算を無視したのか質しましたが、明快な理由は示されませんでした。
愛宕山老人福祉センターはバス送迎付き、入浴(無料)もできる高齢者には人気のスポットですが、存続を求める声は無視され、現施設の解体と中央公民館との合築(入浴設備なし)が強行されます。
市民のささやかな要望すら冷たく切り捨てる一方まだまだ使える焼却炉を廃棄する膨大なムダ使いが許されるのか。納得いきません。
あとだしで多額の費用負担は不明のまま
2月23日開催の推進協議会(8市町の首長会議)では、非常に重要なことが話し合われました。
「ごみ処理広域化基本構想」は、クリーンセンターを想定した試算となっており、費用が計上されなかった用地取得費、移転補償費、敷地造成費等含む基盤整備費、エネルギー利用施設等の地域振興費などは、今後、設立が予定される一部事務組合で負担するとしました。市負担はいくらになるのか全く不明です。
このまま突き進んでいいのか、あらためて広域化計画の撤回を求めました。