昨年は、総選挙で参加できなかったこともあり、私にとっては初参加ということになります。
1日目は山形県遊佐町の飼料用米プロジェクトについて、遊佐町産業振興課と庄内みどりJAの方から説明をいただきました。
遊佐町は、山形県の北部に広がる庄内平野の北端に位置しており、合併せず独自路線を貫いている町で、最近では映画「おくりびと」の撮影が行われた町としてもつとに有名です。
飼料用米プロジェクトは、減反した休耕田をそのまま田んぼとして活用できる飼料米を作付し全国的に評価されているものです。
今年度は、民主党政権が戸別保障制度を実施し、飼料用米への補償が1反あたり(1アール)8万円の補償を決定しましたが、飼料米をつくっても販路がないためにすすまないというのが実態です。
もともと遊佐町は、長年、生活クラブ生協と提携し、低農薬・無農薬の特別栽培米を生産・販売していた経緯があり、安全・安心な豚肉の生産という立場から、輸入トウモロコシから安全な飼料米による豚肉の生産を進めたことが始まりということです。
地内に平田牧場という大きな養豚業者があったという有利な面もありますが、農家にとっては田んぼをそのままで活用できることが最大の喜びでもあったということです。現在は休耕田の1/4にあたる210ヘクタールほどの作付が行われています。
しかし、販路の拡大とともに国の補助が3年間のみでは設備投資ができないこと、補助なしでは飼料米は逆に赤字で課題が大きいとのお話でした。
最後に、せめてアメリカからの輸入トウモロコシ(1200万t)の1割だけでも飼料米を活用するなど国の本格的な対策を求める発言に納得しました。
2日目は、酒田市農業委員会と耕作放棄地対策などで意見交換しました。
「(写真は酒田市の山居倉庫(明治26年建設)」
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