「保育園落ちた日本死ね!とのショッキングなブログ以来、待機児童問題が大きな社会問題になりました。
そして、待機児童解消は保育所数の増加とともに保育士不足を解消しなければ進まないということも明らかにされました。
これらを受けて安倍内閣は、1億総活躍社会プランで全産業の女性労働者と保育士の4万円賃金格差解消を宣言しました。
この宣言を聞き、保育関係者の誰もが保育士全員の賃金アップを予想したと思いますが、蓋を開けてみたら1施設5人程度の予算で、そのうち必ず4万円アップにしなければならない保育士は2人~3人で、残りの予算は各施設で配分をまかせるというものです。
5人程度の予算配分の根拠は、保育士の国基準配置の3分の1程度ということで、これこそ実態無視の対応です。
保育現場は11~12時間保育を常態としており、国基準の1・6倍から2倍の保育士の配置がなければ保育が回らないのが実態です。
また、一部の保育士への4万円アップは、主任保育士を上回る賃金となり矛盾も想定されます。残りについても予算配分では職員間に分断や差別感が持ち込まれはしないのかと心配です。
鈴木は、この問題を予算質疑で取り上げ市の実態と対応について質問しましたが、具体的な国の方針が示されていないという答弁に終始しました。
いずれにせよ、一部の保育士のみではなく全体の底上げが図られるように、市の対応を求め、国に向けて給与基準の改善、保育士の配置基準の改善を求めるよう質しました。
(写真:我が家の孫)
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